Tuesday, 6 January 2009

バラ

イングランドの花といえばバラです。

バラの起源はヒマラヤ山系だそうで、自生の野生種のほとんどは、中国・日本を含むアジア地域にあったそうです。現代バラの祖先にもなっているのも中国系だとか。

種類は少なかったようですがヨーロッパにも野生のバラはあり、ギリシア・ローマ時代にはすでに薬草や香料として利用されていました。そしてゲルマン民族の移動、十字軍、シルクロード、大航海時代と、人々の移動と共に、バラも風土の異なる地域へ、少しずつ変化しながら、その種類を増やしていきました。

画期的にバラの改良が進むのは、ナポレオンの妻ジョセフィーヌがマルメゾン宮殿に世界のバラを集め、園芸かを雇って品種改良を進めた19世紀初め頃だそうです。ちょうどそのころ、四季咲きの中国のバラがヨーロッパへ入ってきたり、ブルボン島(マダガスカルの近く)で秋も咲くバラが発見されたりして、これを期に世界中のバラのさまざまな交配が繰り返され、いろいろなバラが生まれることになりました。

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